CBN規制施行直前ガイド|2026年2月までに事業者・消費者がやるべきこと

この記事のポイント
✓ CBN規制は2026年2月中旬公布、公布10日後に施行予定(残り約1ヶ月)
✓ 事業者は在庫処分・製品切替・CBD製品のCBN混入検査が急務
✓ 消費者は手持ち製品の確認と使い切り・処分の判断が必要
CBN(カンナビノール)の指定薬物化まで、残り約1ヶ月となりました。2025年12月28日にパブリックコメントが終了し、2026年2月中旬の省令公布、その10日後の施行が予定されています。本記事では、CBN規制の経緯や論争ではなく、施行直前の今、事業者と消費者が具体的に何をすべきかに焦点を当てて解説します。
なお、2024年12月12日に施行された改正大麻取締法により、日本の大麻規制は「部位規制」から「成分規制」へと移行しました。THC含有量0.3%以下のCBD製品は合法となりましたが、CBNは今回の指定薬物化により別途規制されることになります。
施行スケジュールの確認
まず、現時点で確定している施行スケジュールを整理します。厚生労働省の発表によると、CBNの指定薬物化は以下のタイムラインで進行しています。パブリックコメントは2025年12月28日に終了しており、あとは省令公布を待つのみとなっています。
指定薬物部会がCBNの指定薬物化を答申
パブリックコメント実施(終了済み)
省令公布(規制内容が確定)
省令施行(CBN含有製品の販売・所持・使用が原則禁止に)
重要なのは、省令公布から施行まで約10日間しかないという点です。公布後に慌てて対応しても間に合わない可能性が高いため、今のうちから準備を進める必要があります。特に在庫を抱える事業者は、1月中に販売終了の判断を下すべきでしょう。
事業者向け対応チェックリスト
CBN規制の施行前に、事業者が対応すべき項目を緊急度別に整理しました。時間的余裕がないため、最優先事項から順に対応することをお勧めします。
最優先事項(1月中に完了)
まず1月中に完了すべき緊急対応事項があります。CBN含有製品の在庫確認として、全製品のCBN含有有無を確認してください。次に販売停止時期の決定として、施行日の2週間前を目安に販売終了を計画します。顧客への告知も重要で、CBN製品の取り扱い終了を事前に周知してください。最後に在庫処分計画の策定として、セール実施または廃棄の判断を行います。
製品カテゴリー別の対応
CBN単体製品(睡眠サポート系)は、施行後に販売・所持が全面禁止となります。エリクシノールやNaturecanなど主要メーカーは、すでにCBN製品の再生産を停止し、在庫限りでの販売終了を発表しています。事業者の対応として、1月中の在庫処分セール実施、2月上旬までの販売終了、売れ残り在庫の適切な廃棄が必要です。
ブロードスペクトラムCBD製品には、製造工程でCBNが微量混入している可能性があります。施行後はゼロ・トレランス規制が適用されるため、検出されれば違法となります。以下の表で製品タイプ別のリスクを確認してください。
| 製品タイプ | CBN混入リスク | 推奨対応 |
|---|---|---|
| CBDアイソレート | 低(純度99%以上) | 成分分析書で確認 |
| ブロードスペクトラム | 中〜高 | 第三者機関での再検査を推奨 |
| フルスペクトラム(THCフリー) | 高 | CBN検査必須、製品見直しも検討 |
表が示すように、CBDアイソレート製品は比較的リスクが低いものの、ブロードスペクトラムやフルスペクトラム製品は第三者機関での検査が必須となります。
EC事業者・流通業者の対応
オンラインで販売している事業者は、商品ページの確認と修正が必要です。CBN含有製品のページを非公開にするか、販売終了の告知を掲載してください。広告・プロモーションの見直しも重要で、CBN関連の広告は速やかに停止し、検索連動型広告のキーワードからCBNを除外します。
また、顧客サポート体制の準備も重要です。規制に関する問い合わせが増加することが予想されるため、FAQの整備や対応マニュアルの作成を進めてください。返品や交換に関するポリシーも事前に決定しておくべきでしょう。
消費者向け対応ガイド
CBN製品を愛用している消費者の方も、施行前に対応が必要です。適切な対応を取らないと、施行後に違法状態となる可能性があります。
手持ち製品の確認
まず、お手元のCBD/カンナビノイド製品のラベルを確認してください。成分表示に「CBN」「カンナビノール」の記載がある製品は、施行後に所持・使用が禁止となる可能性があります。製品名に「Night」「Sleep」「夜用」などの睡眠系キーワードが含まれている製品は要注意です。また、ブロードスペクトラム製品はCBN混入の可能性があるため、成分分析書を確認することをお勧めします。
施行前の選択肢
CBN製品をお持ちの場合、施行前に使い切ることが最もシンプルな対応です。使い切れない場合は、施行日までに適切に処分してください。なお、施行後に所持していた場合の罰則については、薬機法第84条に基づき3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、またはこれらの併科となります。
睡眠目的でCBNを使用していた方は、代替製品への切り替えを検討してください。CBDアイソレート製品は、CBNが含まれていない純粋なCBD製品です。睡眠サポート効果はCBNより弱い可能性がありますが、合法的に継続使用できます。また、CBG(カンナビゲロール)製品も選択肢の一つです。CBGは現時点で規制対象外であり、リラックス効果が期待されています。ただし、今後の規制動向には注意が必要です。
CBD製品のCBN混入問題
CBN規制で最も注意が必要なのが、CBD製品へのCBN混入問題です。この問題は事業者だけでなく、消費者にも影響を与える可能性があります。
なぜCBD製品にCBNが混入するのか
CBNは、THCが酸化・分解されることで生成される成分です。大麻草の成熟過程や製品の保管状況によって、ブロードスペクトラムCBD製品にCBNが微量混入することがあります。特に長期間保管された製品や、高温環境で保管された製品はリスクが高まります。
現在の規制案ではゼロ・トレランスが適用される見込みです。つまり、THCのような残留限度値は設定されず、検出されれば即違法となります。これは、CBD市場全体に大きな影響を与える可能性があります。
事業者の対策
第三者機関での成分検査が必須となります。日本カンナビノイド協会など認定機関での検査を実施し、CBN不検出(1ppm以下)を確認してください。また、原料サプライヤーの見直しも検討が必要です。CBDアイソレートなど、CBN混入リスクの低い原料への切り替えを進めてください。
消費者の自衛策
購入時は、信頼できる事業者からの購入を心がけてください。第三者機関の成分分析書(COA)を公開している事業者を選びましょう。製品タイプの確認も重要で、CBDアイソレート製品は、CBN混入リスクが最も低い選択肢です。不安がある場合は、事業者に直接問い合わせることをお勧めします。
医療目的での使用継続について
厚生労働省は、医療目的でのCBN使用について例外規定を設ける方針を示しています。他に代替できる治療法がなく、CBN製品を使用する必要性があると医師から診断された疾患の患者に限り、所定の手続きを行うことで使用等を認めることが予定されています。
ただし、具体的な手続き方法や対象疾患については、省令公布時に詳細が発表される見込みです。医療目的での継続使用を希望する方は、主治医に相談のうえ、最新情報を確認してください。また、手続きには一定の時間がかかることが予想されるため、早めに主治医との相談を開始することをお勧めします。
FAQ
2026年2月中旬に省令が公布され、その約10日後(2月下旬)に施行される予定です。正確な日付は省令公布時に確定します。
指定薬物の所持は薬機法違反となり、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。施行前に使い切るか、適切に処分してください。
CBD自体は規制対象外ですが、CBNが混入している製品は違法となる可能性があります。CBDアイソレート製品を選ぶか、第三者機関の成分分析書でCBN不検出を確認してください。
CBDやCBG(カンナビゲロール)が代替候補として挙げられます。ただし、CBNと同等の効果があるかは個人差があります。また、メラトニンやGABAなど非カンナビノイド系のサプリメントも検討してください。
施行前であれば、セールでの販売や顧客への告知後の返品対応が可能です。施行後の在庫は、産業廃棄物として適切に廃棄する必要があります。詳細は各自治体の薬務課にお問い合わせください。
まとめ
📝 この記事のまとめ
CBN規制の施行まで残り約1ヶ月。事業者は在庫処分と製品切替を今すぐ開始すべき
消費者は手持ち製品の確認と処分を施行前に完了させる必要がある
CBD製品へのCBN混入問題は深刻。ブロードスペクトラム製品は第三者機関での検査を推奨
CBN規制の施行まで残り約1ヶ月です。事業者は在庫処分と製品切替、消費者は手持ち製品の確認と処分を、今すぐ始めてください。特に注意が必要なのは、CBD製品へのCBN混入問題です。ブロードスペクトラム製品を扱う事業者は、第三者機関での検査を実施し、CBN不検出を確認することを強く推奨します。規制の詳細は省令公布時に確定するため、最新情報は厚生労働省や業界団体の発表を確認してください。
参考文献
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