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CBDA(カンナビジオール酸)とは?CBDの前駆体の効果と特徴を解説

THE ASA MEDIA編集部
8分
CBDA(カンナビジオール酸)とは?CBDの前駆体の効果と特徴を解説

CBDA(カンナビジオール酸)は、生の大麻草に含まれる天然のカンナビノイドです。よく知られるCBDの「前駆体」にあたり、加熱されることでCBDに変換されます。近年の研究では、CBDAがCBDよりも強力な効果を持つ可能性が示唆されており、特に抗炎症作用や制吐作用において注目を集めています。

ここでは、CBDAの基本的な特徴から期待される効果、CBDとの違い、日本での法的位置づけまでを詳しく解説します。

この記事のポイント

CBDAは生の大麻草に含まれるCBDの前駆体(酸型)である

CBDAの抗炎症・制吐作用などの効果は、CBDより強力な可能性がある

大麻取締法改正後の日本での法的位置づけを理解できる

CBDAとは?CBDの化学的前駆体

CBDAの基本情報

CBDA(Cannabidiolic Acid:カンナビジオール酸)は、生の大麻草の樹脂腺(トリコーム)に含まれる天然のカンナビノイドです。大麻草が成長する過程で最初に生成されるカンナビノイドの一つであり、CBDの「酸型」の形態にあたります。

生の大麻草では、カンナビノイドの大部分がこの酸型で存在しています。CBDAやTHCAがその代表例であり、新鮮な大麻草に含まれるカンナビノイドの95%以上がこれらの酸型で存在していると推定されています。酸型カンナビノイドは、加熱や紫外線によって「脱炭酸」という反応を起こし、より知られた形態(CBDやTHC)に変換されます。

押さえておきたいポイント

CBDAは生の大麻草に含まれるCBDの前駆体(酸型)

加熱により脱炭酸反応が起こり、CBDに変換される

生の状態では精神活性作用がなく、独自の生理活性を持つ

脱炭酸反応:CBDAからCBDへの変換

CBDAは、「脱炭酸」と呼ばれる化学反応によってCBDに変換されます。この反応は主に熱を加えることで起こり、大麻草を燃焼させたり、加熱したり、長期間保存することでCBDAからカルボキシル基(-COOH)が除去され、CBDが生成されます。

つまり、市販のCBD製品の多くは製造過程で加熱処理されているため、すでにCBDAがCBDに変換された状態で提供されています。一方、生の大麻草を使用した製品や、低温抽出された製品にはCBDAが多く含まれている可能性があります。

CBDAの効果:研究で示されている作用

抗炎症作用

CBDAの最も注目されている効果の一つが抗炎症作用です。2008年の研究では、CBDAがシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)酵素を選択的に阻害することが示されました。COX-2は炎症反応に関与する酵素であり、多くの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のターゲットとなっています。

興味深いことに、CBDAはCOX-1よりもCOX-2に対して約9倍の選択性を示しました。これは、胃腸への副作用が少ない可能性を示唆しており、従来のNSAIDsの欠点を克服できる可能性があります。

COX-2選択的阻害

CBDAはCOX-1よりもCOX-2に約9倍選択的に作用し、胃腸への負担が少ない可能性があります。

TRPV1・TRPA1活性化

痛みや炎症に関与する受容体に作用し、鎮痛・抗炎症効果を発揮します。

制吐作用(吐き気・嘔吐の抑制)

CBDAは、吐き気や嘔吐を抑える効果において特に注目されています。研究では、CBDAがCBDよりも低い用量で制吐効果を発揮することが示されており、場合によってはCBDの1,000分の1の用量でも効果があるとの報告もあります。

この効果は、5-HT1A受容体(セロトニン受容体の一種)の活性化を介して発現すると考えられています。CBDAが5-HT1A受容体を活性化することで、内因性セロトニンの結合を促進し、さらなるセロトニン放出を抑制することで吐き気を軽減します。特に、化学療法による吐き気や予期性嘔吐(治療を受ける前から起こる吐き気)に対する効果が期待されており、現在有効な治療法が限られている予期性嘔吐への応用が研究されています。

抗不安作用

動物実験では、CBDAが不安軽減効果を示すことが報告されています。この効果もまた5-HT1A受容体を介していると考えられており、CBDと同様のメカニズムで作用する可能性があります。エンドカンナビノイドシステム(ECS)との相互作用も研究が進められています。

抗がん研究

前臨床研究において、CBDAが特定の種類の乳がん細胞の増殖を抑制する可能性が示されています。研究では、CBDAがCOX-2の阻害に加えて、がん細胞の増殖や生存に関与するId-1タンパク質の発現を低下させることが確認されました。ただし、これらの研究はまだ初期段階であり、ヒトでの臨床試験による検証が必要です。

CBDAとCBDの違い

化学構造の違い

CBDAとCBDの主な違いは、CBDAにはカルボキシル基(-COOH)が付いていることです。このカルボキシル基が存在することで、分子の性質や体内での挙動が異なります。

項目CBDACBD
化学形態酸型(カルボキシル基あり)中性型(脱炭酸後)
存在場所生の大麻草加熱・加工された製品
安定性熱や光に不安定比較的安定
生物学的利用能より高い可能性標準的
研究量限定的豊富

効果の違い

研究によると、CBDAはいくつかの作用においてCBDよりも強力である可能性があります。制吐作用についてはCBDAがCBDよりも低用量で効果を発揮し、抗炎症作用についてはCBDAがより選択的なCOX-2阻害作用を持ちます。また、生物学的利用能についてはCBDAがより吸収されやすい可能性があると報告されています。

一方で、CBDAは熱や光に対して不安定であり、保存や製品化に課題があります。このため、より安定したCBDA誘導体(CBDA-MEなど)の研究も進められています。

CBDAの摂取方法

生の大麻草ジュース

最も自然なCBDAの摂取方法は、生の大麻草(ヘンプ)をジュースにして飲むことです。この方法では、CBDAが変換されずにそのまま摂取できます。ただし、日本では大麻草の栽培や所持が厳しく規制されているため、この方法は現実的ではありません。

CBDA含有製品

海外では、低温抽出されたCBDAを含むオイルやカプセルなどの製品が販売されています。これらの製品は、製造過程で加熱を最小限に抑えることでCBDAを保持しています。

日本でのCBDAの法的位置づけ

2024年12月改正大麻取締法

2024年12月12日に施行された改正大麻取締法により、日本における大麻規制の考え方が「部位規制」から「成分規制」へと変更されました。これにより、精神活性作用のない成分については、より柔軟な取り扱いが可能になりました。

CBDAは精神活性作用を持たないカンナビノイドであり、THCのような規制対象成分ではありません。そのため、法的に定められた基準を満たすCBDA製品は、日本でも合法的に使用できる可能性があります。

製品選択時の注意点

日本でCBDA製品を使用する場合は、以下の点に注意が必要です。THC含有量については、法定の残留限度値以下であることを確認してください。第三者検査についてはCOA(成分分析証明書)が提供されている製品を選択し、信頼できる販売元から正規の輸入手続きを経た製品を購入することが大切です。

よくある質問(FAQ)

CBDAとCBDはどちらが効果的ですか?

研究によると、CBDAは制吐作用や抗炎症作用においてCBDよりも強力である可能性があります。 ただし、CBDAは不安定で研究が限られているため、用途によって使い分けることが推奨されます。 一般的な用途にはCBD製品が広く利用されていますが、吐き気対策などではCBDAが有効な選択肢となる可能性があります。

CBDAは「ハイ」になりますか?

いいえ、CBDAには精神活性作用がなく、「ハイ」になることはありません。 CBDAはTHCとは異なり、脳内のCB1受容体に強く結合しないため、陶酔感や多幸感を引き起こしません。 これはCBDと同様の特徴です。

CBDAはどのような人におすすめですか?

研究段階ではありますが、吐き気や嘔吐に悩む方、炎症性の症状がある方、不安を軽減したい方にCBDAが有用である可能性があります。 ただし、医療目的での使用を検討する場合は、必ず医師に相談してください。

CBDAの副作用はありますか?

CBDAに関する安全性研究はCBDほど進んでいませんが、現在のところ深刻な副作用は報告されていません。 CBDと同様に、眠気、口の渇き、食欲の変化などの軽微な副作用が起こる可能性があります。 また、他の薬との相互作用の可能性もあるため、服薬中の方は医師に相談することをお勧めします。

CBDA製品はどこで購入できますか?

日本国内では、CBDAを明示的に含む製品はまだ限定的ですが、一部のCBD専門店やオンラインショップで取り扱いがあります。 購入時は、第三者機関による成分分析証明書(COA)が提供されている製品を選び、THC含有量が法定基準以下であることを確認してください。

まとめ:CBDAの可能性と今後の研究

CBDAは、CBDの前駆体として長らく見過ごされてきた成分ですが、 近年の研究により独自の生理活性が明らかになりつつあります。 特に制吐作用や抗炎症作用において、CBDよりも強力な効果を持つ可能性が示唆されています。

まだ研究段階の部分も多いですが、CBDAは今後のカンナビノイド研究において重要な位置を占める成分となる可能性があります。 日本での法規制を理解しつつ、信頼できる情報源から最新の研究動向を追っていくことをおすすめします。


参考文献

本記事は以下の信頼できる情報源に基づいて執筆されています。

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