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CBDは1日何mgまで?EU2mg・英国10mgを比較

ASA Media編集部
8分
CBDは1日何mgまで?EU2mg・英国10mgを比較

この記事のポイント

  • EFSAは純度98%以上のCBD食品について、70kg成人で約2mg/日を暫定安全量とした
  • 英国FSAは健康な成人に10mg/日を案内しており、2つの数字は適用条件と不確実性の扱いが異なる
  • 薬を服用中の人、妊娠・授乳中の人などは、数字だけで自己判断せず使用を避けるか医療者に相談する

CBDは1日何mgまでなら安全なのでしょうか。2026年2月、欧州食品安全機関(EFSA)はCBD食品の暫定安全量を体重1kgあたり0.0275mg/日、70kgの成人では約2mg/日としました。一方、英国食品基準庁(FSA)は健康な成人に10mg/日までと案内しています。

数字だけを見ると5倍の差がありますが、どちらか一方が単純に間違っているわけではありません。対象となる製品、除外される人、不足データに対する安全係数が異なるためです。本記事では、CBDオイルやグミを選ぶ前に知っておきたい2mgと10mgの意味を整理します。

CBDの暫定安全量を先に比較

EFSAとFSAは、いずれも医薬品として治療に使うCBDではなく、食品やサプリメントとして摂取するCBDを対象にしています。また、ここでいう数値は「この量で効果が出る」という推奨量ではなく、長期的な安全性を考えるための行政上の目安です。

項目EFSA(EU)FSA(英国)
暫定量0.0275mg/kg/日10mg/日
70kg成人の換算約1.9mg/日10mg/日
対象製品純度98%以上、非ナノ等の条件を満たす食品サプリCBD食品全体の消費者向け目安
主な対象外25歳未満、妊娠・授乳中、服薬中18歳未満、妊娠・授乳・妊活中、服薬中
位置づけ追加データが出るまでの暫定安全量健康な成人向けの暫定ADI

70kg換算では、0.0275×70=1.925mgとなるため、EFSAは「約2mg」と表現しています。体重50kgなら約1.4mg、60kgなら約1.7mg、80kgなら約2.2mgです。ただし、この計算を服薬中の人や妊娠中の人へ適用することはできません。

EFSAが約2mgとした理由

EFSAは2026年2月、2022年の見解を更新し、CBD食品について初めて暫定安全量を設定しました。利用可能なデータが不足しているため、評価には追加の不確実係数が組み込まれています。つまり、既知の有害量から限界ぎりぎりを算出した数字ではなく、未知の部分を広く見込んだ保守的な値です。

対象は、純度98%以上のCBDを含み、ナノ粒子を使わず、製造工程の安全性と遺伝毒性の除外が確認された食品サプリメントに限られます。市場にあるすべてのCBDアイソレートやブロードスペクトラム製品へ、そのまま適用できるわけではありません。

EFSAが残るデータギャップとして挙げたのは、肝臓、内分泌系、神経系、生殖系への影響です。そのため25歳未満、妊娠・授乳中の人、薬を服用している人については安全性を確立できないと結論づけています。

英国FSAの10mgは「効果量」ではない

英国FSAは、健康な成人のCBD食品摂取を1日10mgまでに抑えるよう案内しています。FSAの例では、5%のCBDオイルなら約4〜5滴に相当しますが、滴の大きさや製品濃度は一定ではありません。必ずラベルの「1滴あたり」または「1回分あたり」の含有量で計算する必要があります。

さらに、10mgは痛み、不安、睡眠への効果を保証する量ではありません。FSAは、CBD食品について認可された健康強調表示はなく、食品と医薬品を区別するよう明記しています。医薬品として処方されるCBDは目的も用量も異なるため、食品の10mg基準と比較して自己調整してはいけません。

FSAは2026年1月、あるCBDアイソレート申請について安全性が証明されなかったと結論づけました。これはCBDアイソレート全体を危険と判定したものではなく、申請者が提出した遺伝毒性試験や90日反復投与試験の品質保証が不十分だったためです。高純度という表示だけでは、個別製品の安全性まで証明できない点が重要です。

2mgと10mgのどちらを基準にするか

日本には、一般食品としてのCBDについてEFSAやFSAと同じ形の公的な1日許容摂取量は示されていません。そのため、健康な成人が食品として自己管理する場合でも、最新のEFSA値を保守的な参考値として捉え、製品表示と体調を確認する考え方が合理的です。

ただし、EFSAの2mgもFSAの10mgも、日本国内での医療助言や法的な摂取上限ではありません。使用経験がある人が一律に急減すべきだと断定できるデータもなく、症状の治療目的で自己判断することも適切ではありません。不安がある場合は、摂取量、頻度、製品名、服用薬を記録して医師または薬剤師へ相談してください。

1日の総量を計算する方法

オイル: 1滴あたりCBD量 × 使用滴数

グミ・カプセル: 1個あたりCBD量 × 個数

複数製品: オイル、グミ、飲料など全製品のCBD量を合算

例えば、1滴2mgのオイルを3滴と、1個5mgのグミを同じ日に使うと、合計は11mgです。製品ごとではなく、すべての食品由来CBDを合算する必要があります。CBDオイルの滴数ガイドも併用すると計算しやすくなります。

注意が必要な人と副作用

CBDは乱用や依存の可能性が低いと評価されていますが、「依存しにくい」と「誰にでも無条件で安全」は同じではありません。臨床研究では、眠気、下痢、食欲低下、肝酵素上昇などが報告されています。発生率は用量、基礎疾患、併用薬によって変わります。

とくにCBDは肝臓の代謝酵素に影響し、一部の薬の血中濃度を変える可能性があります。CBDと薬の飲み合わせで代表的な仕組みを解説していますが、薬ごとの可否は処方医や薬剤師による確認が必要です。

次に該当する場合は、数値だけで自己判断しないでください。

  • 処方薬・市販薬を継続して使用している
  • 妊娠中、授乳中、妊娠を希望している
  • 25歳未満、または子どもが使用する可能性がある
  • 肝疾患や重い基礎疾患がある
  • 強い眠気、黄疸、濃い尿、持続する消化器症状が出た

異常を感じた場合は使用を中止し、医療機関へ相談してください。運転や危険作業の前も避けるのが安全です。

日本でCBD製品を選ぶ5項目

摂取量だけでなく、製品そのものの品質確認が欠かせません。日本では2024年12月12日からΔ9-THCの残留限度値が製品区分別に設定され、油脂・粉末10ppm、水溶液0.1ppm、その他1ppmを超える製品は麻薬に該当します。

第一に、COA(成分分析証明書)が製品のロット番号と一致するかを確認します。第二に、CBD量が総量だけでなく1回分でも分かること、第三に、日本の製品区分に合うTHC検出下限で検査されていることが必要です。

第四に、農薬、重金属、残留溶媒、微生物の検査を確認します。第五に、直射日光や高温を避けるなど、表示どおりに保管してください。THC基準の読み方はTHC残留基準チェッカーでも確認できます。

FAQ

Q1: CBDは1日2mgを超えると危険ですか?

2mgはEFSAが不確実性を考慮して設定した70kg成人向けの暫定安全量です。超えたら直ちに有害という境界線ではありませんが、長期安全性のデータが不足しているため、食品として継続摂取する際の保守的な参考値になります。

Q2: 英国の10mgとEUの2mgはどちらが正しいですか?

対象条件と不確実性の扱いが異なるため、単純な正誤では比較できません。EFSAは純度98%以上などの条件を付けて約2mg、FSAは健康な成人向けに10mgを示しています。いずれも暫定値です。

Q3: CBDオイルの滴数はどう計算しますか?

ラベルの1滴あたりCBD量に使用滴数を掛けます。1滴2mgなら2滴で4mgです。滴数換算は容器によって変わるため、濃度だけでなくメーカーの1回分表示を確認してください。

Q4: 薬を飲んでいても少量なら使えますか?

自己判断は避けてください。EFSAとFSAはいずれも服薬中の人を一般向け安全量の対象外としています。少量でも薬の種類や肝機能によって影響が異なるため、医師または薬剤師へ相談が必要です。

まとめ

EFSAは2026年、条件を満たす高純度CBD食品の暫定安全量を体重1kgあたり0.0275mg、70kg成人で約2mg/日としました。英国FSAの10mg/日とは差がありますが、どちらも効果を保証する推奨量ではなく、データ不足を前提にした食品安全上の目安です。

日本でCBD製品を使う際は、摂取量だけでなく、服用薬、年齢、妊娠・授乳、肝機能、COA、THC残留限度値をまとめて確認する必要があります。数字をゴールにせず、使用するなら総量を記録し、少しでも不安がある場合は医療者へ相談してください。

参考情報源

  1. CBD食品について体重1kgあたり0.0275mgの暫定安全量を示したEU当局資料

    European Food Safety Authority政府資料アクセス日: 2026年8月6日
  2. 健康な成人に1日10mgを案内し、対象外の集団と注意点を整理した英国当局資料

    UK Food Standards Agency政府資料アクセス日: 2026年8月6日
  3. 特定CBDアイソレート申請の安全性がデータ不足で証明されなかったとする評価

    Food Standards Agency and Food Standards Scotland政府資料アクセス日: 2026年8月6日
  4. 日本のCBD規制、安全性、医薬品相互作用、品質管理を解説した専門家コラム

    国立健康・栄養研究所政府資料アクセス日: 2026年8月6日
  5. CBDと肝障害・肝酵素上昇に関する臨床研究を統合したレビュー

    PubMedresearchアクセス日: 2026年8月6日
  6. 無作為化比較試験におけるCBDの有害事象を統合したメタ分析

    PubMedresearchアクセス日: 2026年8月6日
  7. 日本の製品区分別THC残留限度値を掲載した公式資料

    厚生労働省政府資料アクセス日: 2026年8月6日

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